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第5回 リレーインタービュー 羽村 太雅 氏

柏のまちづくりに関わる人のリレーインタビューです。(毎月10日に更新予定)

第4回の石原さんからのご紹介は、KSEL創設者の羽村さんです!

羽村さんは現役の東大生でありながら、3年ほど前にKSELを立ち上げ、様々な取り組みを行っていらっしゃいます。KSELは「柏の葉サイエンスエデュケーションラボ」の略で、”けーせるさん”と呼ばれ、親しまれています。

ある時はマルシェで科学を使ったワークショップを行い、昨年の金環日食の際には小学校での特別授業を行い、またある時はSerect Book cafeを開いたり・・・など、科学と人の交流をテーマに、親しみやすく楽しいイベントを行ってくださっています。(活動に関してはKSELさんのウェブサイトをぜひ覗いてみてくださいね。下の青文字のところからリンク先に飛べます。)

 羽村太雅氏

 

 

氏   名

羽 村  太 雅  (はむら たいが)

肩 書 き

  東京大学大学院生 /

柏の葉サイエンスエデュケーションラボ(KSEL)創設者

プロフィール

1986年10月生まれ。現在の実家は東京の羽村市。

寅年生まれなので「タイガ」と名付けられる。慶應義塾大学理工学部卒、現在は東京大学大学院 新領域創成科学研究科 博士課程在籍。専門は惑星科学 / アストロバイオロジー。

研究の傍ら、2010年6月に柏の葉サイエンスエデュケーションラボ(KSEL)を立ち上げ、地域に密着した科学コミュニケーション活動を行なうとともに、現在は科学ガイドとしてソロでも多様な科学コミュニケーション活動を行なっている。国立天文台や柏の葉アーバンデザインセンターでの講演の、高校や小学校への出張授業の他、各種講座等多数開催。テニスと登山(特に山スキー)が趣味。

 

 

 

Q1 あなたの柏における関わりを教えてください。

本業は東大の大学院生です。普段は柏の葉にある柏キャンパスで、隕石衝突の研究を通じて生命の起源の謎に迫ろうとしています。元々は宇宙人(地球外生命)を探したい、という思いがきっかけで、今の研究室を選びました。

始めは大学に通うために住んでいただけでしたが、2010年6月、東大の大学院生を中心としたメンバーで、「科学コミュニケーションを通じて柏の葉地域での人と人との交流を促進する」をテーマに、柏の葉サイエンスエデュケーションラボ(KSEL)を立ち上げました。柏の葉高校情報理数科の高校生や、東京理科大学の学生を中心とした理系女子団体「リケチェン!」などと一緒にサイエンスカフェを開催したり、柏の葉小学校、西原小学校、十余二小学校、柏の葉高校などで出張授業を開催したり、地域のカフェやレストランにメンバーの選んだ科学の本を設置したり、その他にも多くの科学にまつわる様々な取り組みを行ない、交流の場を作ってきました。現在は科学ガイドとしてソロでも、「新しい科学コミュニケーションの場作り」に取り組んでいます。

また、その活動を通じてつながりのできたさわやかちば県民プラザでは、若者(学生)の夢をアピールし、さらに審査員となってくださった様々な方々とつながることのできる「ドリーム甲子園」を2012年度から開始しました。非常に高いプレゼンテーションスキルと聞く人を引きつける夢を持った学生達が、自分たちの夢をアツく語っている姿は、心打たれるものがありました。

Q2 柏で活動することによって何か得られたものはありますか?

地域に密着して活動しようと、地元の様々な方に意見を伺ったところ、東大に対して敷居が高いとか、取っ付きにくいと感じている方が多いことを実感しました。こうした感覚は、多くの方に話を聴いてみなければ知り得なかったことで、学外から自分たちがどのように見られているのか、客観的に捉える良い機会になりました。

もう一つは、柏には、というより、「地域」にはいろいろな面白い人がいる、ということを知れたことです。日頃の生活では自分と似た生活をしている人と知り合うことが多くなってしまいますが、地域で活動していると本当に予想外の方と出会う事ができてとても面白いと感じました。

私は元々「地元」という感覚がなく、しかも他の地域でも地域密着型の活動をしたことはないので、他の地域との比較や、柏ならではの特徴はわかりません。しかし、活動を通じて多くの方々と交流する事ができ、また多くの方々から忌憚のない意見をいただく事ができたおかげで、一回りもふた回りも成長する事ができたと思います。

活動を通じて得た何よりも大きな財産は、仲間と応援してくださる方々の存在です。多くの方々に活動を認めて応援していただき、時には一緒になって考え、力を貸していただけた経験は初めてだったので、暖かい環境に出会えたことにとても感謝しています。

Q3 これからの展望、またはこれからの柏に期待することを教えてください。

現在は、代替わりの激しい学生団体でも継続して活動できるよう、人を育てる仕組みづくりを行おうとしています。

同時に、柏で実現させていただいた、KSELの活動やドリーム甲子園など全国規模で見ても先駆的な取り組みの数々を、他の地域にも拡げて、柏発のブランドとしてより多くの方に届けたいと考えています。

一方で柏の皆さんには、若い力、新しい力の台頭を促進するような試みを是非行なっていただきたいと願っています。柏で行なわれている様々な活動は、まだまだ一部の方の頑張りによるところが大きいように感じられます。その方々の素晴らしい「アツさ」を、街全体で共有できるようになれば更に素晴らしい街になるのではないか、そしてそこに学生による新しい価値観や別種のアツさを取り込むことができれば、その多様性は都内と比較して特徴が見えにくくなりがちな柏の地でも、「柏だからこそ」というエッジの効いたアイデアを生み、他の地域にはない魅力をもっと自分たち自身が再認識できるきっかけになるのではないかと思います。例えば、柏、特に柏の葉地域は科学の研究・教育機関が数多い文教地区です。個人的には、こういった特徴を活かしたPRをもっと進めていきたい、と願っています。

柏で行なわれている、KSELやドリーム甲子園を始めとした数々の先進的な取り組みが全国的な知名度を獲得し、日本中、ひいては世界中から、「柏で行なわれている○○に行きたい」と思って集まってもらえるように頑張っていきたいと思います。是非応援、よろしくお願いします。

         KSEL

今年の6月で3歳になったKSELのお誕生日会(創立3周年パーティ)。

常連さんや連携先の皆さんなど、多くの方がお祝いに駆けつけてくださいました。ありがとうございます。

 

ドリーム甲子園

ドリーム甲子園の一幕。

(左上)ステージでは時にスライドを使い、時にパフォーマンスを行ない、学生が夢をPR。

(右上)学生のPRに真剣なまなざしで聞き入る審査員のみなさん。

(左下)左から、審査員の本木克英氏(映画監督)、優勝した高校生の佐藤歩実さん、司会を務めてくださった吉本興行のアップダウンさん。

(右下)左から、審査員の赤須知美さん(元ミス日本)、準優勝した柏日体高校相撲部のみなさん

 

     KSEL

 KSEL

クリスマスにまつわる12もの科学イベントを同時開催した1日のラストに、お客さん達の作ってくださったキャンドルを飾ったキャンドルツリーの前で、KSELスタッフもお客さんも一緒になってピース!

取っ付きにくい科学に、料理を楽しみながら気軽に接してみよう、という「Cooking de Science」の一場面。女性の参加者が多いのが特徴です。

次回のリレーインタビューは

     柏の葉アーバンデザインセンター ディレクター

 砂 川  亜 里 沙 氏 です。

~羽村さんより~

KSELの立ち上げの時から非常にお世話になりました。いつも笑顔を絶やさない、素敵なお姉さんです。活動にも非常に的確にアドバイスをくださり、言いにくいであろうことも柔らかく指摘してくださるので、こういう言い方もあるのかといつも感動しています。           柏の葉の街づくりの先頭に立って皆を導いてくれるリーダーのお一人です。

 

 <担当者より追記>

小さいころにKSELさんが近くにいたら楽しかっただろうなぁ、と思いました。日常にも科学の不思議はたくさんあるし、日常を楽しくするのにも科学の力を使ったりしますね。

 

地域に出ることによって、自分や自分の所属がどう捉えられているかを知ったという羽村さん。

自分事でもありますが、社会人になる前から地域のプロジェクトに携わっていると、「自分はこの地域に育てられた」という思いが芽生えるのではないかなと思います。
最近では、大学の授業として地域に携わるものも増えてきているようですね。東日本大震災をきっかけに東北で継続的にプロジェクトを行っているゼミもたくさんあります。
自分のおかれた環境にこだわらず、チャンスがあったらぜひ参加して、楽しんで、たくさんの人とつながってほしいな、そして自分もそうありたいなと思いました。
「地域に育ててもらった」という思いってけっこういいものですよ。私はその地域に愛された証みたいに感じています。

羽村太雅,KSEL

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